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  • 2013/10/17 掲載

昭和シェル石油の情報システム部門長に聞く ビジネスメリットを生み出すIT部門とは

グローバル企業が推進するITマネジメント改革

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多くのIT部門では、管理部門から「ITコストの削減」「ビジネス価値の創出」「業務の効率化」といった頭の痛い課題を解決するように迫られているはずだ。先ごろ開催された「XPマイグレーションSummit2013」の特別対談では、昭和シェル石油で情報企画室長を務める久保 知裕氏とアクト・コンサルティングの野間 彰氏の対談が実現。デスクトップ環境のグローバルな標準化や、PCマイグレーションといった具体的な内容をベースに、いかに自社のITマネジメントを改革を成功させたか、その事例について語った。

フリーライター 井上 猛雄

フリーライター 井上 猛雄

1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。

技術、機材、ガバナンスなどグローバルな知見を最大限に活用

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昭和シェル石油 情報企画室長
久保 知裕氏
 昭和シェル石油は、石油・石油化学製品を中心に、天然ガス事業などを展開しているグローバル企業、ロイヤルダッチシェルグループの一員である。明治時代に貿易業を営んでいたサミュエル商会が横浜でスマトラ産灯油の販売事業に進出したのが同社の始まりだ。近年の大きなトピックスとしては、新会社「ソーラーフロンティア」の設立(2010年)などが挙げられる。同社は現在、天然ガス火力発電や太陽電池の生産販売など、エネルギーソリューション事業にも力を注いでいる。

 まず今回のセッションにて、モデレーターを務めたアクト・コンサルティングの野間 彰氏が、昭和シェル石油のIT体制について問いかけた。

 同社の情報企画室でIT戦略を練る久保 知裕氏は、「システム開発については、本社の情報企画室とシステム子会社によって進めています。情報企画室の人員は派遣社員を含めて30名ほど。一方、ITシステム子会社は合併時につくられ、現在120名ぐらいで構成されています。実は情報企画室の正式名は“グループファンクションズ情報企画室”というもので、『グループ企業全体のIT部門を集約せよ!』というミッションが与えられているのです。したがってシステム子会社などの各部門が相互に出向し、人材交流も図られています。部門や組織の文化は違いますが、グループとしてのメリットやビジネスへの貢献を考えながら、方向性を共有して一体的な運営を目指しています」と語る。

 次に野間氏は、「昭和シェル石油のIT活用やガバナンス」についてグローバルな視点から掘り下げて質問した。

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