ネットショップの成功にはさまざまな作業や要素がありますが、その第一に必要なものは「USP(Unique Selling Proposition)」を創り出すことです。少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、決して難しい考え方ではありません。
USPとは1961年に広告界の巨匠ロッサー・リーブス氏がまとめたマーケティング技法で、一言で言い表すと「お客さまに対して、自分だけが約束できる価値の提案」を指します。言い換えると、「お客さまの購入理由となる、特徴的な利益を表すメッセージを明確に表現すること」になります。
同氏が定義した、よいUSPの条件とは、次の3点です。
1.あなたの提案(商品・サービス)で受け取ることができるお客さまの利益(メリット)が明確であること
2.その提案は他者が提供できない(提供していない)独自のものであること
3.その提案は強力・魅力的であること
ライバルが真似できない、あなただけの価値を提案することができれば、競合他社を恐れる必要がなくなります。商品やサービスが競合してしまうのであれば、購入後のフォローやサポートを充実させるなどのサービスで差別化を図らなければいけません。「なぜ、あなたから買うことが最善なのか?」をお客さまに訴えていくことができるUSPを考え出し、明示することで、お客さまの購入意欲を高める必要があります。ナンバーワンであることではなくオンリーワンであることこそが、商品を売るにあたり最も重要なポイントなのです。
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