• 2022/12/01 掲載

アングル:JPモルガンやUBS、中国で解禁の私的年金市場に狙い

ロイター

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[香港 30日 ロイター] - 中国の36都市で11月、私的年金制度が解禁されたことで、資産運用大手のJPモルガンやウォーバーグ・ピンカスやUBSといった外国勢が中国での合弁事業を通じ、急激に高齢化の進む中国の年金市場でシェアを高めようと競争を本格化させている。

先週導入されたのは米国の個人年金口座(IRA)に似た制度で、個人が引退後に備えて銀行に専用口座を開設し、預金から投資信託に至る幅広い年金商品を購入できるようにするもの。中国の公的年金保険の対象になる国内の勤労者が制度に参加でき、個人口座に毎年最大1万2000元(1680ドル)まで拠出でき、課税面で優遇措置を受けることができる。

中国の私的年金市場は現在の3000億ドル規模から2025年までに1兆7000億ドル超に膨らむと試算され、ブラックロックやフィデリティなどの米資産運用大手が近年、中国で事業を拡大する理由の1つにもなってきた。

UBSと中国国家開発投資公司(SDIC)の合弁事業で最高経営責任者(CEO)を務めるアンドリュー・ワング氏は、さまざまな年齢層やさまざまな退職後のニーズに合わせた投資商品の提供を増やすと将来構想を語った。

JPモルガンと上海国際信託有限公司が設立した合弁事業のエディー・ウォングCEOは、中国の個人年金市場には「大きな可能性と発展の余地がある」と語る。「革新的な年金商品の設計」を市場にもたらすため、同氏のチームが海外で培ってきた経験と中国での実地調査を組み合わせ、土地のニーズに合った商品を販売していく考えという。

ウォーバーグ・ピンカスの中国合弁事業、華宝基金管理有限公司の責任者Wu Liang氏によると、同社の大株主であり中国の鉄鋼大手である宝鋼集団の従業員4万5000人超が潜在顧客層。ゆくゆくは中国の鉄鋼業界の全社に顧客層を広げたいとしている。

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