- 2025/07/17 掲載
米国株式市場=上昇、FRB議長解任巡る報道で一時下落 ナスダック最高値
[16日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終え、ナスダック総合は連日最高値を更新した。午前の取引では、トランプ米大統領がパウエル連邦準備理事会(FRB)議長を解任する可能性があるとの報道を受けて下落する場面もあったが、トランプ氏が報道を否定したため、再び買いが優勢になった。
ブルームバーグは16日、匿名のホワイトハウス当局者の話として、トランプ大統領がパウエル議長を近く解任する可能性が高いと報道。また、関係筋はロイターに対し、トランプ大統領がパウエル議長の解任に「オープン」と明らかにした。
これを受けてS&P総合500種とナスダックは約1%下落したが、トランプ氏はその後、パウエル議長を解任する計画はないと言明した。
カルベイ・インベストメンツのディラン・ベル最高投資責任者は「FRBの独立性は米経済全体にとって極めて重要だ。最初の報道に市場が反応したのはそのためだ」と語った。
投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX)は解任報道を受けて一時3週間超ぶりの水準に上昇したが、その後下げに転じた。
米労働省が発表した6月の卸売物価指数(PPI)は前月比横ばいだった。関税による商品価格の上昇がサービス部門の価格下落で相殺された。
米銀大手が発表した第2・四半期決算は前日に続き好調だった。総利益が22%増加したゴールドマン・サックスは0.9%高。一方、バンク・オブ・アメリカとモルガン・スタンレーも増益を発表したが、株価はそれぞれ0.3%安と1.3%安だった。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は6.2%の大幅高。新たな関税に絡む今年のコスト見通しを従来の半分に引き下げ、通期の売上高と利益の見通しを上方修正した。
エヌビディアが人工知能(AI)半導体「H20」の中国向け販売を再開するとのニュースを受けて前日に大きく上昇していた半導体株は、この日は軟調だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 44254.78 +231.49 +0.53 44152.7 44260.1 43758.9
4 9 8
前営業日終値 44023.29
ナスダック総合 20730.49 +52.69 +0.26 20717.8 20751.0 20507.0
1 5 6
前営業日終値 20677.80
S&P総合500種 6263.70 +19.94 +0.32 6254.50 6268.12 6201.59
前営業日終値 6243.76
ダウ輸送株20種 15820.34 -19.10 -0.12
ダウ公共株15種 1054.52 +0.56 +0.05
フィラデルフィア半導体 5696.21 -22.40 -0.39
VIX指数 17.16 -0.22 -1.27
S&P一般消費財 1772.75 -0.29 -0.02
S&P素材 561.80 +1.68 +0.30
S&P工業 1273.26 +4.46 +0.35
S&P主要消費財 884.81 +1.63 +0.18
S&P金融 865.46 +5.70 +0.66
S&P不動産 262.14 +2.77 +1.07
S&Pエネルギー 660.33 -5.58 -0.84
S&Pヘルスケア 1564.14 +18.86 +1.22
S&P通信サービス 371.45 -0.57 -0.15
S&P情報技術 5109.85 +13.57 +0.27
S&P公益事業 416.60 +0.24 +0.06
NYSE出来高 12.76億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 39610 + 20 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 39565 - 25 大阪比
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