- 2022/12/02 掲載
米銀利益、第3四半期は3.2%増 含み損などリスクも=FDIC
グルーエンバーグ総裁代行は会見で、物価高や金利上昇、地政学的不透明感などが銀行利益を押し下げる可能性があると述べた。
第3・四半期の貸倒引当金は146億ドルと前期比31.5%増加。資産が100億ドルを超える金融機関で特に増えた。
初期延滞率もクレジットカード、商業ローン、自動車ローンを中心に前期から3ベーシスポイント(bp)上昇の0.51%となった。
グルーエンバーグ氏は「初期延滞は将来の資産の質の問題を示している可能性がある」と指摘した。
金利上昇を背景に有価証券の含み損は46.9%増の6899億ドル。預金は前期比1.1%減少した。
グルーエンバーグ氏は「償還期間が長い資産の割合が高い上に預金もやや減少しており、銀行が流動性需要を満たすため投資の売却を迫られれば、含み損が実際の損失になるリスクがある」と警鐘を鳴らした。
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