• 2022/12/06 掲載

FRBリバースレポ残高増、銀行流動性規制変更が要因=NY連銀

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[2日 ロイター] - 米ニューヨーク連邦準備銀行(NY連銀)は2日、連邦準備理事会(FRB)の主要ファシリティーに大量のキャッシュが持続的に流入していることについて、昨年から変更された銀行の流動性規制が大きな要因とする報告書を公表した。

FRBのファシリティーはリバースレポと呼ばれる取引を提供しており、適格企業はリスクなしのリターンと引き換えにFRBに資金を置くことができる。資金流入に一役買っているのは補完的レバレッジ比率(SLR)と呼ばれる規制で、銀行が手元に置くべき流動性を決定するものだ。

SLRの基準は、新型コロナウイルス流行が最も深刻だった2020年に緩和され、21年3月末に厳しい基準に戻った。

報告書は「SLRの緩和期間が終了した後、各銀行は準備金や国債の保有を増やしてバランスシートを拡大する柔軟性が低下した」と指摘。これがリバースレポの主な利用者であるMMF(マネー・マーケット・ファンド)への波及効果をもたらし、リバースレポ・ファシリティーへの資金流入が急増した。

規制変更後、各行は預金を受け入れる意欲が薄れるとともにそのキャッシュがMMFに流れ、MMFはその資金を投資しなければならなくなったという。一方、各行は短期債のオファーを減らし、MMFが投資できる対象を制限した。その上、FRBの利上げにより金融市場で短期借入コストが変化したため、資金はMMFにさらに流れ込んだと報告書は指摘した。

FRBのリバースレポ制度は21年春までほとんど利用されなかったが、それ以降は資金流入が増加。流入額は9月末に2兆4260億ドルでピークに達した後にやや縮小し、2日時点の流入額は2兆0500億ドルとなった。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます