中国リチウム大手の天斉リ業、豪州で電池用鉱物への投資模索

[メルボルン ７日 ロイター] - 中国のリチウム製品大手、天斉リ業は、オーストラリアの西オーストラリア（ＷＡ）州を拠点とする鉱山会社ＩＧＯとの提携を通じて、急成長する同国の電池用鉱物セクターに投資する機会を模索している。Frank Ha最高経営責任者（ＣＥＯ）が６日夜に明らかにした。

「ＷＡ州はすでに電池の製造に必要な全ての鉱物を輸出している。その資源の産出地近くで下流工程の開発を成功させることは環境的にも経済的にも大きなメリットがある」と指摘。「われわれは、事業を成長させるだけでなく、ＷＡ州の地域社会の一員になりたいという明確な希望を持っている」と語った。

ＩＧＯとの提携会社テンキー・リチウム・エナジー・オーストラリア（ＴＬＥＡ）はＷＡ州クイナナに水酸化リチウム工場を所有しており、豪タリソン・リチウムのグリーンブッシュ鉱山の大株主でもある。

ＣＥＯは両社の戦略的成長の次の段階を達成するために、直接投資や合弁事業の選択肢が検討されるだろうと述べた。具体的な投資額については言及しなかった。