米インフレは正しい方向に、来年末までの正常化に期待＝バイデン氏

[ワシントン １３日 ロイター] - バイデン米大統領は１３日、米インフレ率は鈍化しており、状況は正しい方向に向かっていると言明した。なすべきことはまだ残っているとしつつも、来年末までに物価が正常な水準に戻ることに期待を表明した。

１１月の米消費者物価指数（ＣＰＩ、季節調整済み）は前年比伸び率が７．１％と１０月の７．７％から鈍化し、２０２１年１２月以降で最小となった。ガソリンや医療費、中古車・トラックの価格下落を反映した。一方、食品と家賃は引き続き上昇した。

バイデン大統領は「インフレを正常な水準に戻すには時間がかかる」とし、「より安定的な成長への移行に伴い、停滞に直面する可能性もある。何事も当たり前と考えるべきではない」と述べた。その上で、経済成長を阻害せずに物価の上昇を抑制し、労働市場の弾力性を維持しながらインフレを低下させることが目標と強調した。

物価はなお多くの品目で高水準にあるものの、ガソリン価格は１年前から下落し、食品価格の伸びも鈍化、テレビや中古車、玩具などの品目の価格も下落しつつあると指摘。来年末には物価が正常な状況に戻ることを望むとした上で、物価が今後上昇しないと確信していると述べた。