中国新築住宅価格、11月は前月比－0.2％　4カ月連続で下落

［北京　１５日　ロイター］ - 中国国家統計局が１５日発表したデータに基づきロイターが算出した１１月の新築住宅価格は前月比０．２％下落した。下落は４カ月連続。景気低迷と軟調な不動産セクターが依然として重しとなった。

１０月は０．３％下落していた。

前年比では１．６％下落し、７カ月連続のマイナスとなった。１０月も１．６％下落していた。

ただ、中国は流動性逼迫に直面する不動産セクターを支援する一連の措置を導入。新型コロナウイルス規制の緩和も進めており、見通しは改善しつつある。

規制緩和は不動産セクターに恩恵をもたらすと広く期待されている。

野村のアナリストは２０２３年の中国の成長率予想を４．０％から４．８％に上方修正。「ゼロコロナ政策の終了は必要かつ不可避で、２３年の成長回復の前提条件となる」と指摘した。その上で、完全な経済再開への道のりは依然として痛みを伴い、厳しいものになる可能性がある警告した。