ナスダックへの上場企業、今年は80％減の156社

［１５日　ロイター］ - ナスダックのデータによると、同取引所に今年上場した企業は１５６社となり、昨年の７４３社より約８０％少ない水準にとどまっている。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）がインフレを抑制するため積極的に利上げを続ける中、株式市場が極めて不安定に推移したことが、新規株式公開（ＩＰＯ）への意欲を減退させた格好だ。

今年上場した１５０社はＩＰＯを通じて約１５０億ドルの資金を調達した。昨年の７４３社は１８００億ドルを調達していた。

今年はＦＲＢの利上げにより米国債の利回りが上昇し、高成長銘柄の魅力が低下したことも、ハイテク企業のＩＰＯを圧迫した。

昨年はブームとなった特別買収目的会社（ＳＰＡＣ）の上場も今年は、規制を巡る不安やＳＰＡＣ株の大幅な下落が響き、大きく減少した。ナスダックに今年上場したＳＰＡＣは６８社。昨年は１１０社だった。