中国吉利傘下のＥＶジーカー、23年販売倍増目指す　欧州で拡大へ

［ラスベガス　５日　ロイター］ - 中国自動車大手、吉利汽車傘下の電気自動車（ＥＶ）ブランド「ＺＥＥＫＲ（ジーカー）」の安聰慧最高経営責任者（ＣＥＯ）は５日、２０２３年に販売台数を約１４万台に倍増することを目指し、欧州で販売を拡大する計画だと明らかにした。

米ラスベガスで開幕したテクノロジー見本市「ＣＥＳ」でロイターのインタビューに応じた。

ジーカーは昨年、中国を中心に７万２０００台を販売した。同社の「００１」モデルは価格が約３０万元（４万３６００ドル）で、中国市場で米テスラの「モデルＹ」など高級車と競合している。今月には第２弾のモデル「００９」の生産が始まる。

安氏は、同社が欧州に成長機会を見いだしているとし、米モービルアイと開発した運転支援システムを搭載した車を欧州で年内に発売する計画だと述べた。

ジーカーと米アルファベット傘下ウェイモはＣＥＳで、自動運転サービス用の試作車を公開した。安氏は、ウェイモ向けの車両は中国で生産する予定だが、市場の状況次第で米国での生産もあり得ると述べた。米消費者市場への参入は計画していないとした。