中国の新規銀行融資、12月は1.4兆元に増加　予想上回る

［北京　１０日　ロイター］ - 中国人民銀行（中央銀行）が１０日発表した昨年１２月の人民元建て新規銀行融資は１兆４０００億元（約２０６７億２０００万ドル）だった。１１月の１兆２１００億元から増加し、ロイターがまとめたアナリスト予想の１兆１０００億元を上回った。

昨年の新規銀行融資は２１兆３１００億元で、過去最高を更新。これまでの過去最高記録は２０２１年の１９兆９５００億元だった。人民銀行が新型コロナウイルス流行で打撃を受けた経済を引き続き支援した。

マネーサプライＭ２は前年同月比１１．８％増。ロイターがまとめた予想の１２．２％増を下回った。１１月は同１２．４％増だった。

人民元建て融資残高は前年同月比１１．１％増加した。伸び率は１１月実績とアナリスト予想の１１．０％を若干上回った。

通常の銀行融資に加え、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行などを含む広義の与信・流動性を示す社会融資総量残高は前年比９．６％増と、１１月の１０．０％増から伸びが鈍化。

１２月の社会融資総量は１兆３１００億元と、１１月の１兆９９００億元から減少した。ロイターがまとめた市場予想は１兆６０００億元だった。