独ＧＤＰ速報値、22年第4四半期は横ばい　リセッション回避か

［ベルリン　１３日　ロイター］ - ドイツ連邦統計庁が１３日発表した２０２２年第４・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値は横ばいで、景気後退（リセッション）を免れた可能性がある。

２２年通年のＧＤＰは１．９％増、ロイターがまとめた市場予想は１．８％増だった。

２２年のＧＤＰは新型コロナウイルスの流行前の２０１９年と比べると０．７％増加した。

ドイツ経済は２２年第３・四半期にプラス成長を記録。ロシアのウクライナ侵攻でエネルギーの供給が急減したが、深刻な不況を回避できる兆しが強まっている。

ハーベック経済相は経済省の月報で、「入手したデータによると、冬期の景気減速は予想よりも緩やかで短くなる」と指摘した。

ＶＰバンクのチーフエコノミスト、トーマス・ギツェル氏は、リセッションが先延ばしされる可能性はあるが、リセッションが全く起こらない可能性は低いと考えていると述べた。

２２年の財政赤字はＧＤＰ比２．６％だった。