- 2023/01/17 掲載
台湾半導体UMC、需要低迷受け徹底的にコスト抑制
米クアルコムやドイツのインフィニオンなどを顧客に持つUMCは少し前まで、世界的な半導体不足の恩恵に浴し、活発な受注を確保してきた。しかしここ数カ月は物価高騰や金利上昇、世界経済見通しの悪化などを背景に企業や消費者が支出を圧縮し、半導体需要も振るわなくなっている。
UMCの王石・共同総経理(社長)は「今年の世界経済見通しがさえない点を踏まえ、われわれは現在の困難な環境が第1・四半期いっぱい続くと想定している。(実際)在庫はなお通常の水準より多く、受注見通しはなお低調だ」と述べた。
その上で「この局面を乗り切るために、当社は厳格なコスト管理策を実行するとともに、幾つかの設備投資を先送りしている」と説明した。
一方で王氏は、今年以降は電動化の動きが加速している自動車業界がUMCの成長にとって重要な役割を果たすとみている。
UMCの昨年第4・四半期売上高は前年同期比14.8%増の678億4000万台湾ドル(22億4000万米ドル)。前期比では10%減少した。
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