- 2023/01/27 掲載
米GDP、22年第4四半期は2.9%増で予想上回る 底堅い成長維持
在庫の急増も成長押し上げに寄与した。
BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サール・グアティエリ氏は「米経済は崖から落ちているわけではないが、スタミナを失いつつあり、今年初めに縮小するリスクがある」とし、「米連邦準備理事会(FRB)の動きは今後数カ月であと2回の小幅な利上げにとどまるだろう」と述べた。
22年通年のGDPは前年比2.1%増。上期に1.1%減となったものの、下期に盛り返した。第3・四半期は3.2%増だった。しかし、21年の5.9%増から伸び幅は縮小。FRBは昨年、425ベーシスポイント(bp)の利上げを実施し、政策金利は07年終盤以来の高水準に達した。
米経済活動の3分の2超を占める個人消費は、堅調な労働市場やコロナ禍中に積み上がった貯蓄に下支えされ、自動車を中心にモノへの支出が増加した。しかし、小売売上高は過去2カ月で減少した。
在庫は1299億ドル増と、第3・四半期の387億ドル増から急拡大し、GDPの伸びを1.46%ポイント押し上げた。
在庫、政府支出、貿易を除く内需は0.2%の増加にとどまり、第3・四半期の1.1%から増加ペースが鈍化した。
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