- 2023/02/10 掲載
マスク氏医療ベンチャーを米政府が調査、病原体の移動巡り
同省報道官によると、動物福祉団体「責任ある医療のための医師会」(PCRM)がブティジェッジ運輸長官に書簡を送り、ニューラリンクが実験用サルから取り外した脳インプラントを適切に梱包せずに移動させたことを示す電子メールなどの資料を入手したと説明。インプラントにはブドウ球菌やヘルペスなどの病原体が付着していた可能性があるとした。
報道官は、この指摘を「非常に深刻」に受け止めていると説明。ニューラリンクの規制順守の状況などについて調査していると述べた。
ニューラリンクは体の機能がまひした人を再び歩けるようにするなど、神経系疾患の治療に役立つと期待される脳インプラントを開発している。ロイターは昨年12月、同社が動物福祉法違反の疑いで連邦政府の調査を受けていると報じた。
PCRMによると、違法な病原体の移動があったのは2019年で、当時ニューラリンクはカリフォルニア大学デービス校と提携して動物実験を行っていた。PCRMは同社の行為が公衆衛生に危険をもたらす恐れがあるとしたが、被害の実例には言及していない。
関連コンテンツ
PR
PR
PR