欧州委、ユーロ圏成長率予想0.9％に上方修正　インフレ率は下げ

［ブリュッセル　１３日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）欧州委員会は１３日、２０２３年のユーロ圏の成長率予測を上方修正する一方、インフレ率予測は下方修正した。

最新の予想では今年の成長率は０．９％。昨年１１月の予測は０．３％だった。

欧州委は予測を取り巻く不確実性は高いものの、成長のリスクはおおむね均衡していると指摘した。

中国の経済活動再開に伴い外需が勢いを増し、それが世界的にインフレを押し上げる可能性があるものの、インフレリスクは主にエネルギー市場の動向と関連していると述べた。

ユーロ圏の消費者物価上昇率は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー・食料価格の高騰で、昨年１０月に１０．６％と過去最高を記録した。

最新の予測では今年が５．６％、２４年は２．５％に鈍化する。

「ロシアのウクライナ侵攻がエスカレートせず、予測期間を通じて継続する」のが予測の前提と説明した。

従来予測は６．１％、２．６％だった。