再送香港の証券株下落、本土顧客の口座開設停止　中国当局が窓口指導

(再送しました)

［上海　１３日　ロイター］ - １３日の香港株式市場で証券株が下落した。

中国大手証券会社の国泰君安証券（上海市）の香港現地法人である国泰君安国際が本土の顧客による口座開設を停止したとの国営メディアの報道が背景。

関係筋によると、証券規制当局が違法な資金流出を抑制するため、窓口指導を行った。

中国の証券規制当局は昨年１２月３０日にも、オンライン証券会社のフートゥー・ホールディングとアップ・フィンテック・ホールディングに対し、本土の投資家による新規口座の開設を禁止した。

香港の証券会社にとって、本土の投資家は重要な収入源。関係筋は、今後の業績に悪影響が出ると話している。

国泰君安国際の株価は０．６％下落。国聯証券は約３％安、海通国際証券集団は１．１％安。

本土の投資家は、適格国内機関投資家制度（ＱＤＩＩ）や中国・香港株式相互取引（ストックコネクト）など公式ルートを通じて海外の証券に投資できるが、多くの中国人は香港に取引口座を開設しており、中国の厳格な資本規制を回避している可能性がある。

香港のブライト・スマート・セキュリティーズも、今月１６日から規制当局の指示があるまで、本土の顧客の口座を停止すると顧客に通知。「香港の一部の証券会社が違法な越境ビジネスを行っているとの中国規制当局の見解を踏まえると、規制当局が関連規則を明確にするのを待つ必要がある」とした。

ブライト・スマートの株価は約１２％急落した。