英当局、「後払い決済」業者の規制案公表へ　コロナ禍で急成長

[ロンドン １３日 ロイター] - 英当局は１４日、ＢＮＰＬ（商品を購入する際に代金の支払いが不要な後払い決済）業者を規制する法律の草案を公表する。

ＢＮＰＬは、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的流行）に見舞われた２０２０年に規模が４倍近く拡大、２７億ポンド（３２億８０００万ドル）に膨れ上がったが、規制はほとんど課せられていない。

英国は現在、インフレ率高騰に伴う生活費の危機に直面しており、消費者団体は、現金に困っている人々が食料の購入やエネルギー料金の支払いにＢＮＰＬを利用し、借金を重ねていると警鐘を鳴らしている。

英財務省は、ＢＮＰＬを規制する法律について、１４日に公開協議を開始。草案には金融行為監督機構（ＦＣＡ）に業者とその活動を認可する権限を与えることなどが盛り込まれる。

財務省は、ＢＮＰＬは現在、最低限の与信審査に頼っており、貸し手は借り手に重要情報の提供義務がないため、消費者が返済能力を超える金額を借りてしまうケースがあると指摘している。