• 2023/02/15 掲載

FRB、想定より長期間の利上げの用意必要=ダラス連銀総裁

ロイター

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[14日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は14日、米連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制に向け政策金利を徐々に引き上げるべきとし、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)が現在広く予想されている水準を上回る必要があるかもしれないと述べた。

テキサス州にあるプレーリー・ビューA&M大学での学生向けの講演で「経済見通しの変化に対応するため、あるいは金融情勢における望ましくない緩和を相殺するために利上げが必要な場合、われわれはこれまでの想定よりも長期にわたり利上げを継続する用意を維持しなければならない」と指摘。「また、将来の会合で利上げする必要がないという十分な証拠を得た後でも柔軟性を保ち、経済見通しの変化や金融情勢次第で必要であれば一段と引き締める必要がある」とした。

物価圧力緩和の鍵となるのは、賃金の伸びの大幅かつ一段の鈍化と現時点で「信じられないほど力強い」労働市場における「バランス」の改善だと言及。賃金の伸びはピーク時から幾分緩やかになったものの、労働市場がもはや過熱していないと確信するには、さらに多くのデータを見る必要があるとした。

また、インフレ率が目標の2%に向け持続的かつ適時に低下しているとの「説得力のある」兆しを確認することも必要だとした。

インフレ率については、特に財(モノ)の価格や最近では住宅価格が緩やかになってきているが、住宅を除くサービスのコア価格については一段の改善が必要とし、ここが改善されなければインフレ率は3%にとどまり、2%目標には達しない可能性があるとした。

ローガン総裁は「私が考える最も重要なリスクは、引き締めが小さすぎれば、経済は過熱したままとなり、インフレを抑制できなくなることだ」とし、「そうなれば、インフレ期待が固定されないという自己実現的なスパイラルに陥りかねず、それを止めるには非常にコストがかかる」と強調。一方で、インフレ抑制に向け必要以上に労働市場を軟化させるという行き過ぎるリスクもあるとし、「こうしたリスクを考慮すれば、金利のピークや金利の正確な道筋を固定すべきではない」と語った。

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