東洋建設、任天堂創業家からの買収提案巡り委員会設置へ

［東京　１５日　ロイター］ - 東洋建設は１５日、任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス（ＹＦＯ）」から受けている買収提案を検討するために、独立社外取締役や外部の有識者で構成する特別委員会を設置すると発表した。

東洋建設は、ＹＦＯの企業価値向上策には具体性が足りず、取締役会が買収提案に賛同するかどうかを判断することは困難としてＹＦＯに対して追加の情報提供を求めてきた。

今回の発表の中で東洋建設は、情報は未だ得られていないとする一方、現時点で提供されている情報をもとに可能な限り検討を進めるとして、委員会の設置を決めたと説明している。特別委員会は３月末ごろまでに答申する。

ＹＦＯは１月２３日、今年６月に開催予定の東洋建設の定時株主総会で武沢恭司社長ら３人の再任に反対する方針を発表。昨年５月に買収を提案して以降、協議を続けてきたが、東洋建設の取締役会は提案の検討を行ってこなかったと指摘している。その後、公開買付け開始予定を今年９月下旬ごろを目途に延期した。これに対し東洋建設は１月２７日、反論を発表していた。