原油先物は下落、米原油在庫急増が重し

[１５日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は下落。業界データで米原油在庫が予想以上に増加したことが重しとなった。

０１１１ＧＭＴ（日本時間午前１０時１１分）時点で北海ブレント先物は０．２０ドル安の１バレル＝８５．３８ドル。米ＷＴＩ先物は０．１９ドル安の７８．８７ドル。

業界筋によると、米石油協会（ＡＰＩ）が発表した１０日までの週の米原油在庫は約１０５０万バレル増加。ロイターがまとめたアナリスト予想（１２０万バレル増）を大幅に上回り、燃料需要減少の可能性を示唆した。

米エネルギー省が今週、戦略石油備蓄（ＳＰＲ）から２６００万バレルを新たに売却すると発表したことも相場の重しとなっている。

一方、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）が２０２３年の世界石油需要の増加見通しを上方修正したことは支援材料となっている。