著名ファンド、中国の海外渡航再開前に中国企業へ多額の投資

［ニューヨーク　１４日　ロイター］ - 中国が３年近く続けた海外渡航規制を１月に解除する前に、著名ファンドマネジャーのマイケル・バーリ氏やファラロン・キャピタル・マネジメント、コーチュー・マネジメントなどが中国企業に多額の投資を行っていたことが、規制当局への提出書類で１４日明らかになった。

ヘッジファンドが提出した四半期報告書によると、バーリ氏は中国の電子商取引会社ＪＤドットコム（京東商城）の株式７万５０００株、中国のハイテク大手アリババ・ドット・コムの株式５万株を新たに取得した。バーリ氏は世界金融危機前に住宅バブル崩壊に賭けた「世紀の空売り」で知られる。

ファラロンはアリババ株２１９万７０００株を追加で取得し、コーチューはアリババ株４７９万６１８６株、ＪＤドットコム株１２２万１５５１株をそれぞれ追加で取得した。

バンク・オブ・アメリカ・グローバル・リサーチのデータによると、中国の渡航規制解除により新興国株に記録的な規模で資金が流入。上海の株価指数は年初来の上昇率が６．６％と、米Ｓ＆Ｐ総合５００種の７．９％に迫る水準となっている。