- 2023/02/15 掲載
午前の日経平均は反落、日銀政策にらみ上値追いに慎重
寄り付きの日経平均は、前日の米ナスダック高や為替の円安が支援し、買いが先行。一時100円超高となったが、その後は上げ幅を縮小した。為替が徐々に円高基調になり、前場中盤にマイナス圏に転じた。下げ幅は前日比で110円を超え、前引けにかけては2万7500円を挟んだ値動きとなった。
みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジストは、今晩は米国で1月の小売売上高が発表されるほか、来週以降は日銀の総裁候補として選任された植田氏の所信聴取なども控えているため、「積極的に上値を追いづらい相場環境」と指摘。後場にかけても「2万7500円近辺で小幅な値動きにとどまるだろう」(倉持氏)という。
TOPIXは0.24%安の1988.30ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆4261億9900万円だった。東証33業種では、値上がりは保険業や銀行業、鉄鋼など10業種で、値下がりは精密機器やサービス業、倉庫・運輸関連業など23業種だった。
個別では、東京エレクトロンが0.4%安で推移。連結営業利益予想を下方修正した東芝は0.7%安と軟調。一方、ファーストリテイリングや東京海上ホールディングスは堅調に推移した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが603銘柄(32%)、値下がりは1147銘柄(62%)、変わらずは84銘柄(4%)だった。
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