株式決済期間を1営業日に短縮、米ＳＥＣが規則導入へ

[１５日 ロイター] - 米証券取引委員会（ＳＥＣ）は１５日、個人投資家が大きな損失を被った２０２１年のゲームストップ株騒動のようなリスクを抑えるため、株式決済期間を短縮する規則を導入する構えだ。

当局者らは、証券注文が出されてから取引が終了するまでの時間を短縮すれば、ゲームストップ株急落で注目された「システミックリスク」を軽減することができると指摘している。

業界団体はこれまで、決済期間を２営業日から１営業日に短縮するというＳＥＣ案を総じて歓迎している。３営業日から２営業日に短縮されてからは６年が経つ。

ただ、業界関係者からは、ＳＥＣ案が２０２４年３月３１日までに新規則の順守を求めていることについて、希望より６カ月早いという声も出ている。

ＳＥＣは騒動に関するスタッフリポートの中で、取引が未決済のままであればあるほど、買い手または売り手が支払いや売却株の受け渡しを拒否することによって、不履行に至る可能性が高くなると指摘している。

決済サイクルが短くなれば不履行が減り、その結果、証拠金預託コストを削減でき、このような騒動が再発する可能性を低くすることができるという。