- 2023/02/15 掲載
仕組み債販売で指針=顧客選定に経営関与―日証協
日本証券業協会は15日、デリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ「仕組み債」の販売に関する指針を公表した。金融機関は、対象顧客について運用経験や保有資産全体に占める高リスク資産の割合といった基準を設定。トップ自らが顧客選定などに関与し、トラブル防止に向けた適正な販売体制を整備する。
意見公募を経て、7月に施行する予定。
指針は、損失が生じた場合に将来の生活設計の実現が困難となる顧客は販売対象から除外するよう要請。商品説明資料には「複雑な仕組債」と明記するよう求めた。また、独立系金融アドバイザー(IFA)といった仲介業者とも、対象顧客の基準などを共有するとした。日証協の森田敏夫会長は15日の記者会見で「顧客の選定や販売の是非などをトップが判断することが大事だ」と述べた。
【時事通信社】
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