- 2023/02/15 掲載
資源大手グレンコア、自社株買いなど71億ドル還元へ 22年は最高益
この日発表した通期決算(速報)によると、調整後利払い・税・償却前利益(EBITDA)は60%増の341億ドル。前年の過去最高記録(213億ドル)を更新した。アナリストの予想とは一致した。
22年末時点の純債務は7500万ドル。21年末の60億ドルから大幅に圧縮した。
ゲイリー・ネイゲル最高経営責任者(CEO)は、パンデミック、投資不足、サプライチェーンの脆弱性、欧州での戦争などに起因する商品価格の高騰・不安定な環境が過去最高益につながったと述べた。
金属・化石燃料販売部門の利益は73%増加し過去最高の64億ドル。
アナリストは、一般炭が昨年付けた最高値の半値程度に下がっていることなどを踏まえ、昨年の業績を今年や来年も再現する可能性は低いとみている。
ネイゲルCEOは、純債務がゼロ近くに減ったからといって支出を一気に増やすとは限らないとする一方で「純負債が増えても、株主への適切なリターンが得られる適切な機会があれば、それを追求するだろう」と述べた。
エネルギー価格の上昇を受けて純運転資本は前年の51億ドルから133億ドルに増加。強固なバランスシートを収益創出に活用する余地ができたとした。
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