米アルベマール、四半期利益が予想上回る　リチウム売上高5倍に急増

[１５日 ロイター] - 電気自動車（ＥＶ）電池向けのリチウム生産で世界最大手の米アルベマールが１５日発表した２０２２年第４・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。リチウム部門の売上高が５倍に増えたことが寄与した。

同社はリチウム価格を３００％以上引き上げたが、ＥＶ生産を進める自動車メーカーから旺盛な需要があった。

アルベマールは先月、新たなリチウム鉱山の開発を促すため、価格を無期限で高水準に維持する戦略を打ち出しており、今年はさらに少なくとも５５％引き上げる方針だ。

同社は２３年のリチウム部門売上高について、前年比少なくとも３０％増を見込んでいる。

第４・四半期の純損益は１１億３０００万ドル（１株当たり９．６０ドル）の黒字に転換。前年同期は３８０万ドル（同０．０３ドル）の赤字だった。

特別項目を除く１株利益８．６２ドル。金融情報会社リフィニティブがまとめたアナリスト予想の８．２８ドルを上回った。