- 2023/02/17 掲載
日経平均は反落、米ハイテク株安受け半導体株軟調 円安で自動車株は堅調
日経平均は寄り付きから200円超安と売りが先行し、下げ幅は一時220円を超えた。売り一巡後は、押し目買いが入り下げ渋る場面もみられたが、後場に入ると再び下げ幅を拡大し、2万7500円を挟んでもみ合う展開が続いた。
前日に発表された1月の米卸売物価指数(PPI)は市場予想を上回り、米インフレ圧力の強さが改めて示された。足元の強い経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)高官によるタカ派寄りの発言もみられ、金融引き締め長期化への懸念が再燃。前日の米市場は主要3指数がそろって下落した。市場では「年内の利下げ期待は再び後退し、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅拡大が警戒されている」(国内運用会社のストラテジスト)との声が聞かれた。
岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは「前日の米株安がきょうの下げの主因。加えて週末を控えていることから、ポジション調整の売りも出たようだ」との見方を示した。足元で日経平均は2万7500円を超えると上値の重さが意識されており、「来週は衆院で日銀の次期総裁(候補)の所信聴取が行われるため、警戒感から、当面はこの水準で小幅な値動きにとどまるとみている」(松本氏)と指摘した。
TOPIXは0.46%安の1991.93ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.46%安の1024.99ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆6692億2000万円だった。東証33業種では、ゴム製品や鉄鋼、繊維業など16業種が値上がり。精密機器やサービス業、電気機器など16業種は値下がりし、医薬品は変わらずだった。
個別では、前日に好決算を発表したブリヂストンが4.2%高、三菱ケミカルグループが3.7%高だった。円安を背景に三菱自動車工業や日産自動車などはしっかりだった。
一方、東京エレクトロンやアドバンテストは終日軟調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり617銘柄(33%)に対し、値下がりが1134銘柄(61%)、変わらずが86銘柄(4%)だった。
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