- 2023/02/18 掲載
米追加利上げ必要、最近の堅調な指標の深読みは禁物=FRB当局者
前日にも複数のFRB当局者が、前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で実施したよりも大幅な利上げが必要だった可能性があるという認識を示し、インフレを望ましい水準に戻すには追加利上げが必要だと強調していた。
ボウマンFRB理事は17日、「2%のインフレ目標を達成するまで長い道のりが残されている。一段の進展が見られるまで、利上げを継続しなければならない」と述べた。その上で「昨年末にはインフレ率低下に向けた進展が見られたが、今年初めのいくつかのデータでは、期待していたインフレ率の一貫した低下は見られなかった」とし、物価情勢は期待通りに進展していないとの見方を示した。
さらに「このところの情報を踏まえると、景気が減速しているとは思えない」とし、「これまでの措置が定着していないか、効果を発揮していないことを示すデータが続いている。政策金利が十分に制約な水準に達するまで利上げを継続しなければならない。まだそこまで到達していない」と述べた。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁も「インフレを目標に戻すにはさらなる利上げが必要だ」としつつも、今後の経済指標に対応する柔軟性を保てるよう0.25%ポイント刻みの緩やかなペースで利上げを進め、インフレの道筋が一段と明確になった段階でターミナルレートの水準を決定することを支持するとした。
バーキン総裁は、インフレ抑制は「ゆっくりながら進展」しているとしながらも、インフレが鈍化している分野もあればそうでない分野もあると指摘。インフレ抑制にはさらなる利上げが必要だが、利上げが何回になるかは「分からない」とした。
予想外に強かった1月米雇用統計と好調な1月小売売上高については、季節要因の影響を受けた可能性があり、必ずしも過剰需要の存在を示してはいないとの見解を示し、深読みしすぎるのは禁物という認識を示した。
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