今週のＧ２０会議、途上国の債務問題など主要議題に＝独財務相

［ベルリン　２０日　ロイター］ - ドイツのリントナー財務相は２０日、インドで２２─２５日に開かれる２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議では世界経済の見通しや途上国の債務問題が主要な議題になるとの見方を示した。ロイターのインタビューに応じた。

「特に中国が重要な役割を担う」とも強調した。中国はアフリカやアジアの多くの国にとって最大の債権国。

インドは中国など主要債権国に大幅な債務削減を求めることで債務国を支援する案をＧ２０向けにまとめた。

Ｇ２０は２０２０年、低所得国の債務返済延長の共通枠組みを打ち出した。インドはこの枠組みを中所得国にも拡大することを求める国際通貨基金（ＩＭＦ）や世界銀行、米国の動きを支持している。

リントナー氏は、枠組みを中所得国に拡大する前に低所得国で実施すべきと主張した。ただ、共通枠組みは多くの可能性を備えており、全当事者が集まってどの手段を選ぶか決めるべきとも指摘。中国を名指しせずに、いかなる国も責任を回避することはできないと述べた。