独総合ＰＭＩ、2月速報は8カ月ぶり50超え　製造業の不振は継続

[ベルリン ２１日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルが２１日発表したドイツの２月の総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ）速報値は５１．１で１月の４９．９から上昇し、８カ月ぶりに景況の拡大・悪化の分かれ目となる５０を上回った。供給のボトルネック（目詰まり）が和らぎ、基調的な需要も回復した。

アナリスト予想の５０．４も上回った。

サービス部門ＰＭＩは５１．３と、１月の５０．７から上昇。２カ月連続で５０を超え、予想の５１．０も上回った。

一方、製造業ＰＭＩは４７．３から４６．５へと３カ月連続で低下。８カ月連続で５０を下回った。アナリストは４８．０に上昇すると予想していた。

ただ、生産指数は５０．６に上昇。昨年５月以来初めて５０を上回った。

Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクス・アソシエイトディレクター、フィル・スミス氏は「サービス業の好転が少なくとも部分的には需要に関連していたのに対し、製造業の生産増はほとんどサプライチェーン（供給網）のボトルネックが大幅に緩和されたことに負っており、単にモノの生産業者が受注残をこなしたに過ぎない」と述べた。