仏タレス、今年1万2000人雇用へ　全事業分野で需要拡大

［パリ　２６日　ロイター］ - フランスの防衛・電子機器大手タレスのパトリス・ケーン最高経営責任者（ＣＥＯ）は仏紙ジュルナル・デュ・ディマンシュのインタビューで、製品全般に対する旺盛な需要を背景に、今年新たに１万２０００人を雇用する計画を明らかにした。

ケーン氏によると同社はこの８年、毎年５０００─８０００人を雇用しており、昨年は１万１５００人を採用した。 同社は世界で８万人を雇用しており、このうち４万人がフランス国内の従業員。

同氏は防衛、安全保障、航空宇宙、アイデンティティ・デジタルセキュリティのすべての分野で事業が大きく伸びていると強調した。

ケーン氏は最近ウクライナ国防相と面会しており、５月に同国へ防空レーダーシステム「グランド・マスター２００」を納入すると述べた。

ロシアが昨年２月２４日にウクライナに侵攻して以来、同社の株価は ６０％近く上昇し、過去最高水準で推移している。