米ブロードコムのＶＭウェア買収、ＥＵが競争上の懸念表明へ＝関係筋

［ブリュッセル　２７日　ロイター］ - 米半導体大手・ブロードコムが６１０億ドルで米クラウド企業ヴィエムウェア（ＶＭウェア）を買収する案件を巡り、欧州連合（ＥＵ）欧州委員会が数週間内に競争上の懸念を表明する見通しであることが、事情に詳しい関係者の話で分かった。

欧州委は昨年１２月に同買収案に関して本格調査を開始。ブロードコムが買収を通じて、ＶＭウェア製ソフトウエアと相互運用性のある特定のハードウェア部品の市場で競争を制限できるようになるとの懸念が背景にある。

関係者によると、欧州委は買収案に懸念を示す「異議告知書」をブロードコムに送付する見通し。企業側は非公開の審問を開くよう要求し、欧州委や各国競争当局者、競合社の前で買収案の正当性を主張することが可能。

１人の関係筋によると、ブロードコムは異議告知書を受領後に是正策を示す見込みで、資産売却は伴わないとみられる。