独バイエル、コスト増で今年の営業利益減少を予想　22年は増益

[フランクフルト ２８日 ロイター] - 独バイエルは２８日、２０２３年の業績について、コスト増と昨年の除草剤値上げの反動で営業利益が減少する見通しを示した。

記者会見で、今年の利払い・税・償却前利益（ＥＢＩＴＤＡ、調整後）は１２５億─１３０億ユーロ（１３２億３０００万─１３７億８０００万ドル）と予想した。２２年は前年比２０．９％増の１３５億ユーロでアナリスト予想の平均をやや上回った。

同社はベルナー・バウマン最高経営責任者（ＣＥＯ）が任期満了前に退任し、ビル・アンダーソン氏が６月１日から職務を引き継ぐ予定。アンダーソン氏はスイス製薬大手ロシュの医薬品部門責任者。

株主からは、組織の簡素化と会社分割への要求が強まっている。

２２年は除草剤の売上高が４４％増加。

主力の脳梗塞予防薬「イグザレルト」の売上高は４．６％減少した。今年も価格低下の影響を受けると予想している。