仏ＥＵ基準ＣＰＩ、2月は前年比＋7.2％　予想外の加速

［パリ　２８日　ロイター］ - フランス国立統計経済研究所（ＩＮＳＥＥ）が２８日発表した２月の欧州連合（ＥＵ）基準の消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値は、前年比７．２％上昇と、１月の７．０％上昇から予想外に伸びが加速した。

食品の値上がりなどが背景。ロイターがまとめた市場予想は７．０％上昇だった。

ルメール経済財務相はインフレ率が今年夏にピークに達し、その後緩和し始めるとの見通しを示しており、食品価格の高騰に対応するため、食品小売り業界との協議を進めている。

ＩＮＧのエコノミストは「２月の統計では国内インフレ率がまだピークに達していないことが明らかになった。世界的な基調インフレ率は今後数カ月上昇が続くとみられ、欧州中央銀行（ＥＣＢ）が第１・四半期後も利上げを継続するとの見方が強まるだろう」と述べた。

ＥＣＢは３月に政策金利を５０ベーシスポイント（ｂｐ）引き上げ３％とする意向を示している。市場は政策金利が年内に４％近くまで上昇すると予想している。