米小売りターゲット、23年通期利益伸び低調と予想　値引きが圧迫

［２８日　ロイター］ - 米小売り大手ターゲットは２８日、２０２３年の通期利益が低調な伸びにとどまるとの見通しを示した。消費者は高インフレのため裁量的な支出を減らしており、客足の回復にはより大幅な値引きが必要だと危機感を示した。

２３年通期の１株当たり利益の見通しは７．７５―８．７５ドルで、リフィニティブによるアナリスト予想の９．２３ドルを下回った。

クリスマス商戦に当たる２２年１１月―２３年１月期は値引き戦略が奏功し、売上高と利益が１年ぶりに市場予想を上回った。しかしこうした戦略で玩具から電気製品まで幅広い製品の価格を引き下げたため、粗利益が圧迫された。

１１―１月期の既存店売上高は０．７％増加。アナリストは１．５％減と予想していた。

自社株の買い戻しはキャッシュフローが改善するまで停止する。