独連銀、昨年は40年ぶり赤字　金利上昇で保有債券の価値低下

［フランクフルト　１日　ロイター］ - ドイツ連邦銀行（中央銀行）が１日発表した２０２２年決算は、１９７９年以来、４０年あまりぶりに損失を計上した。欧州中央銀行（ＥＣＢ）の利上げで保有債券の価値が低下したほか、商業銀行向けの超低利融資で損失が発生した。

１億７２００万ユーロ（１億８３００万ドル）の損失は引当金でカバーされた。ただ金利上昇による保有債券の価値低下でさらなる損失が発生する可能性がある。

ナーゲル総裁は「今回および今後数年の収益は、過去数年の超緩和政策の結果だ。物価安定の適時達成には政策引き締めが必要だ」と述べた。

ＥＣＢが先週発表した２２年決算も１６億ユーロの損失だった。