ベイリー英中銀総裁、利上げ終了の可能性排除せず　不確実性指摘

[ロンドン １日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）のベイリー総裁は１日、利上げ局面が終わりに来ている可能性を排除しない一方、今後の政策について確たる見通しを示すのは時期尚早との見解を示した。

メディア非公開のイベントでの講演の原稿が公表された。「現段階では利上げを終えたと示唆することも、一段の利上げが必要との見解を示すこともすべきでない」と述べた。

「ある程度の追加利上げが適切となるかもしれないが、何も決定していない」と指摘した。

発言を受けて次回２３日の政策委員会で０．２５％ポイントの利上げを決定するとの見方が金融市場でやや後退したが、今年後半に政策金利が４．７５％まで上昇するとの予想は変わっていない。

ベイリー氏は２月２日の利上げ以降、経済はほぼ予想通りに展開してきたとの認識を示した。「インフレ率はわずかに低下し、（経済）活動と賃金はわずかに上昇したが、いずれも『わずか』であることを強調しておく」と述べた。