法人企業統計、10―12月期設備投資7.7％増　季調済みでも前期比プラス

［東京　２日　ロイター］ - 財務省が２日発表した２０２２年１０―１２月期の法人企業統計によると、金融業と保険業を除く全産業の設備投資額は前年同期比７．７％増となった。プラスは７四半期連続。季節調整済み前期比でも０．５％のプラスだった。

設備投資のうち、製造業は前年同期比６．０％のプラス、非製造業は８．６％のプラスとなった。製造業では化学や金属製品が投資を増やした。非製造業ではサービス業や情報通信業がプラスに寄与した。

一方、輸送用機器や鉄鋼、物品賃貸業などはマイナス寄与だった。

国内総生産（ＧＤＰ）改定時の基礎となるソフトウエアを除く全産業の設備投資額は前年同期比６．３％増と、７四半期連続のプラスだった。同統計は９日公表の２２年１０―１２月期ＧＤＰ２次速報に反映される。

全産業の売上高は前年同期比６．１％増と、７四半期連続の増収だった。経常利益は２．８％減で、８四半期ぶりに減益に転じた。化学や石油・石炭など製造業の収益が振るわなかった。