ユーロ圏ＣＰＩ、2月は前年比＋8.5％に鈍化も予想上回る　基調インフレ加速

［フランクフルト　２日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）統計局が２日発表したユーロ圏の２月の消費者物価指数（ＨＩＣＰ）速報値は、前年比８．５％上昇と、前月の８．６％上昇から鈍化した。エネルギー価格が下落した。ただ市場予想は上回った。

ロイターがまとめた市場予想は８．２％上昇だった。

基調インフレ率は加速。欧州中央銀行（ＥＣＢ）が大幅利上げを継続するとの見方が強まる可能性がある。

食品、エネルギー、アルコール、たばこを除いたを除いた基調インフレ率は５．６％で、前月の５．３％から上昇。

サービス価格は４．８％上昇で、４．４％上昇から伸びが加速。賃金上昇の加速を示唆した。

工業品価格は６．８％上昇、未加工食品は１３．６％上昇でいずれも前月（６．７％上昇、１１．３％上昇）を上回る伸びとなった。