- 2023/03/17 掲載
欧州中銀、大幅利上げ維持=3回連続0.5%―インフレ抑制優先
【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は16日の定例理事会で、政策金利を0.5%引き上げることを決めた。通常の2倍となる大幅利上げは3回連続。スイス金融大手クレディ・スイスの経営不安をきっかけに金融市場の混乱が続いているものの、引き締めによるインフレ抑制を優先させる。
ECBは声明で「最近の市場の緊張を注視しており、ユーロ圏の物価と金融の安定を維持するため、必要に応じて対応する用意がある」と表明。さらに「ユーロ圏の銀行部門は強固な資本と流動性を有し、強靱(きょうじん)だ」と強調した。
ラガルド総裁は記者会見で、リーマン・ショックが起きた2008年以降、さまざまな金融改革に取り組んできたことを挙げた上で、「銀行部門は当時よりはるかに強くなった」と述べた。
主要政策金利を現在の3.0%から3.5%に、民間銀行がECBに資金を預ける際に適用する中銀預入金利を2.5%から3.0%にそれぞれ引き上げる。利上げは昨年7月以降6回連続で、金利水準は08年10~11月以来の高さとなる。
【時事通信社】
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