- 2023/03/20 掲載
午前の日経平均は反落、金融不安への警戒続く 円高も重し
日経平均は前営業日比80円安でスタート。その後は下げ幅を縮小し一時はプラスに転じたが、中盤からは徐々に下げ幅を拡大し前引けにかけては200円超安で推移した。
前週末の米国市場では、金融不安の高まりから銀行株を中心に売りが先行し、主要3指数はそろって下落した。しかし、東京の取引開始前にスイスの金融最大手UBSが、経営不振に陥っていたクレディ・スイスを30億スイスフラン(約4200万円)で買収すると発表したことが投資家心理を下支えした。
岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは「金融不安への警戒はしばらくは続く」とみており、あすは東京市場が休場となるためこの環境下で積極的には買いづらいと指摘する。目先の日経平均は「しばらくは2万7000円前後でもみ合う展開が続くのではないか」という。
TOPIXは0.90%安の1941.87ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆4124億8100万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品や非鉄金属以外の31業種が値下がりした。
個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが1.9%安、東京エレクトロンが1.7%安と、それぞれ軟調で指数の重しになった。朝方に買われていた三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど大手行はマイナスに転じた。主力のトヨタ自動車は0.6%安で、一時昨年来安値を更新した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが190銘柄(10%)、値下がりは1606銘柄(87%)、変わらずは39銘柄(2%)だった。
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