• 2023/03/23 掲載

カナダ中銀、物価高止まりに伴う追加利上げに含み=議事要旨

ロイター

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[オタワ 22日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は、物価高止まりに伴って追加利上げが必要になる可能性を引き続き想定していることが、22日公表された直近会合の議事要旨で明らかになった。

中銀は8日の会合で政策金利を4.50%に据え置き、主要中央銀行で最初に利上げサイクルの停止を決定。議事要旨によると、5人の政策委員全員が景気減速と物価が今後下振れるとの見通しを理由に、政策金利を現状にとどめて、これまでの利上げの効果を見極めることに同意した。

物価上昇率が想定通りに鈍化していく限り、追加利上げは見送るというのが中銀の方針だ。1月の段階では具体的に、物価上昇率が年央に3%まで、来年には2%まで減速していくと見込んでいた。過去1年で中銀は計425ベーシスポイント(bp)の利上げを実施し、昨年一時8.1%まで跳ね上がった消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は今年2月に5.2%となった。

ただ議事要旨からは、8日の会合でサービス価格の上昇が根強いことが話題となり、物価上昇率が目標の2%を超えたまま、しつこく高水準で推移し続けるリスクを政策委員がなお懸念していたことが分かった。

キャピタル・エコノミクスの北米副チーフエコノミスト、スティーブン・ブラウン氏は「中銀が追加利上げを完全に否定できるようになるには、予想物価の下振れと賃金上昇圧力の弱まりを確認できるさらなる材料が必要だ」と指摘した。

一方で8日の会合以降、事態が急速に変わった面もある。米国の銀行破綻や欧州の大手銀行の経営不安を受け、政策金利を引き上げ過ぎれば金融システム不安を助長しかねないため、カナダでも金利据え置き継続の妥当性が高まっているからだ。

短期金融市場は8日時点で9月までに追加利上げがあると見込んでいたが、足元では7月までに利下げが行われる展開を予想している。

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