- 2023/03/28 掲載
新たな金利誘導方法、英中銀の例が参考に=ECB専務理事
ECBは現在、バランスシートを急速に縮小しているが、これが2008─09年の世界金融危機以前の水準に戻る可能性は低いため、政策立案者はニューノーマル(新常態)下で短期金利を誘導する新しい方法を検討している。
シュナーベル氏はコロンビア大学で講演し、預金金利と貸出金利の間に大きな開きがあるECBの「コリドー(回廊)システム」を変更する可能性について説明。銀行自身が流動性の保有量を決定する英中銀の例を挙げた。
同氏は「イングランド銀のアプローチには、ユーロ圏のような大規模で異質な通貨圏に特に関連すると思われる利点が多くある」と指摘。「一つは潜在的な断片化ショックに対してより良い保険を提供する可能性があるということだ」とし、「よりバランスの取れた準備配分は通貨同盟の耐性を強化する可能性がある」と述べた。
英中銀は現在、量的引き締めや債券保有縮小が進む中、不足する準備を補うため、各銀行の需要に基づいて定期的に担保付き貸出オペを行っている。
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