• 2023/03/30 掲載

欧州銀、資産損切りせず38%の預金流出に耐えうる=ジェフリーズ

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[ミラノ 29日 ロイター] - 米投資銀行ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループのアナリストらがまとめた銀行の流動性に関する調査で、欧州の平均的な銀行は保有国債を損失を出して売却したり、固定資産を売却したりする損切りをしなくても、預金残高の38%まで流出に耐えられるとの分析を明らかにした。

米地銀シリコンバレー銀行から預金が流出し、損失を出しながら国債の売却を余儀なくされて経営破綻したのを受け、銀行が保有している国債で発生する可能性がある損失に投資家の関心が集まっている。

ジェフリーズは「米国の複数の地銀が破綻し、(スイスの金融大手)クレディ・スイスがUBSに救済合併されることが発表された後、投資家はシステム上の弱い部分を見つけようと血眼になっている」と指摘した。

金利の上昇は国債の市場価格を押し下げている。ただ、満期保有(HTM)を目的としたソブリン債については市場価格を反映させる必要がないため、銀行は資本準備金への悪影響を回避できる。

しかし、投資家は銀行がある時点で満期保有を目的としたHTM債の売却を迫られるリスクを懸念している。

ジェフリーズの試算によると、欧州の銀行の中央値ではHTM債の損失や、他の固定資産の売却によって資本に大きなリスクが生じる前に、預金残高のうち38%は流出しても耐えられる。

ジェフリーズは調査ノートで、世界金融危機後に導入された短期流動性規制は「投資家が流動性カバレッジ比率を完全には信頼していない現状とは関係なく、意図した通りに機能していることを示している」と記した。

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