ブラジル新たな財政枠組み、24年収支均衡　25年黒字目指す＝政府筋

[ブラジリア ２９日 ロイター] - ブラジル政府は新たな財政枠組みで、２０２４年の基礎的財政収支（プライマリーバランス）の均衡、２５年以降は黒字化を目指す。政府筋が２９日、議員の話を基に匿名でロイターに明らかにした。

政府筋の１人によると、２４年の基礎的財政収支の黒字額は国内総生産（ＧＤＰ）の０．５％に相当し、２５年には同１％に増える見込み。

新しい枠組みは、基礎的財政収支の目標と歳出ルールを組み合わせたもので、未達の場合の調整メカニズムも備えている。

政府筋は、毎年の歳出の伸びには上限が設けられ、歳入の７０％以上増えないというルールに縛られると語った。

財務省によると、枠組みは３０日１３３０ＧＭＴに発表される。

ルラ大統領は、社会保障関連の歳出拡大に向け、憲法で定められた歳出上限を回避する数十億レアル規模の予算の議会承認を確保しており、新たな枠組みは財政上の懸念払拭に重要と見なされている。

政府高官によると、議会幹部らは新たな枠組みが提示され次第、速やかな承認を目指している。