- 2023/03/31 掲載
英LME、ニッケル取引の改革計画を発表
LMEは、中国の前海商品取引所(QME)と協力し、世界的に生産が急増するニッケルマットなどの低品質ニッケルの取引を始める計画。
2022年3月8日に起きたニッケル価格の異常変動で、LMEは当日の取引を無効とし、全取引を停止した。LMEが取り扱う高品質ニッケルと、取引の対象でなかった低品質ニッケルの相場の分断が、急激な値動きの主因とされている。
LMEは、22年の混乱を受けて全ての金属取引に適用していた1日の値幅制限を恒久化する計画だ。ただ、主要金属である銅、アルミニウムについては、値幅を15%から12%に引き下げる。
LMEはニッケル取引の混乱に関する調査を経営コンサルタントの米オリバー・ワイマンに依頼。同社は今年1月の報告書でLMEに対し、相場の歪みを防ぎ、リスク監視を改善するよう助言していた。
LMEは、「新銘柄の上場手数料を免除する。アジア市場でのニッケル生産が急増していることを踏まえ、市場に流入できる追加在庫が流動性を向上させるものと考えている」と発表した。
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