- 2023/03/31 掲載
インタビュー:中国企業のロンドン上場誘致、スイスに勝つため制度改善へ=英高官
米中関係の緊迫化を受け、中国企業は近年、海外での重複上場先として米国よりも欧州に目を向けるようになっている。英国は2019年に上海・ロンドン株式相互取引制度を導入してロンドン証券取引所(LSE)へのGDR上場誘致を図ったが、昨年スイスが始動した同様の制度の方が、手続きの簡便性などが好まれて中国企業の人気を集めつつある。
エドワーズ氏は、中国企業との間で太いパイプを築くことは「われわれの優先課題だ」と説明。手続きの簡素化や手数料の引き下げについてLSEは「鋭意取り組んでいる」とし、こうした問題が解決すれば「スイスよりも競争力が高くなる」と述べた。
別の英政府高官は、LSEを運営するLSEGが年内に制度の変更を行う可能性があると述べた。
エドワーズ氏は、ロンドンでGDRを発行する可能性のある中国企業数百社を英高官らが特定し、「現在積極的に接触している」と説明。ロンドンに上場する中国企業の数がクリティカルマス(商売などが一気に普及する分岐点)に達すれば、さらに投資家が増え、流動性が高まってGDR指数などの商品開発にも道が開けるとの見方を示した。
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