クレディ・スイス融資枠、全額利用なら金利負担100億フラン以上に

[チューリヒ ３０日 ロイター] - スイス当局が金融大手のクレディ・スイスとＵＢＳに提供した２５００億スイスフランの融資枠を巡り、全額利用された場合に１００億フラン（１０９億５０００万ドル）以上の金利負担が発生する可能性があることが、当局データに基づくロイターの算出で明らかになった。

スイス国立銀行（中央銀行）は３０日、クレディ・スイスが緊急流動性支援（ＥＬＡ）スキームを利用するのに現在の政策金利１．５％に０．５％を加えた金利を支払うと発表した。

ＵＢＳによるクレディ・スイス買収と同時に発表された措置では、２行は１０００億フランの追加流動性支援（ＥＬＡ＋）も利用できることになった。この中銀支援は政策金利に３％上乗せした金利で提供される。

クレディ・スイスはさらに１０００億フランの公的流動性バックアップへのアクセスも付与されたが、そのためには３％のリスクプレミアムを負担しなければならない。

これに加え、クレディ・スイスはスイス当局に対して、公的流動性バックアップのための０．２５％のコミットメント・プレミアムを支払う義務がある。